3.11から10年

7-8年前。

あの頃 本当、色々こじらせてた暗黒時代で、何もかも全部 捨てたい 消えたい 位に思っていた時期に、大学で貼り紙のあったSYD(修養団)で震災ボランティア(炊き出し、瓦礫撤去)の募集があるのを見て応募し、何度か被災地に足を運んだ結果、自分が逆に救われるという経験をした。ボランティアをする自分なんて 偽善的で嫌と思っていたけど、百聞は一験に如かず。

当時、髪が短くて猿みたいだったのも「全部 捨てたい」の一部だった気がする。カットモデルで 慣れてない美容師さんにロングから切ってもらって、もっと短く、もっと、もっと、刈り上げていいです って 美容師さん泣かせて、先輩が代わりに切ってくれてた気がする。我ながら ヤなカットモデルだったわ。そんな変な注文つけるなら、金払って1000円カットでも行けよ笑 と、今 昔の自分に会ったら言ってるだろうな。随分 たくましくなりました。

それにしても 若さは偉大。20代半ば 怖いもの知らずの私は、東日本大震災の語り部をされている萬代好伸さんと、ピースボートの浅井さんと上野さんに便乗し、事務的なことや難しいことは何一つできないくせに、やる気と感謝だけで タイの貧困地域から東日本大震災に金銭支援をしてくれた皆さんに御礼を伝える旅に同行し、タイに行ったのだ。

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何もできないと萎縮する私に、ご一緒したメンバーは記事を書く機会をくださった。冷や冷やしながら書いた。自分が書いたこの辺の核心部分、今でも めちゃくちゃ覚えてる。

「バンコクライフの根岸代表は、タイに移住し十年強、日系メディアでタイの実情を見つめ続けている。その彼がいうには、"タイでは募金活動などが必要になった際、中流階級以上がなかなか動かず、下層階級が動く。だが、下層階級のうち募金できる人口比率はその10〜20%に満たない。"という話しであった。彼は、スラム街での震災募金に40万バーツも貧困地域から集まったことに大きなショックを受け感動していたが、この現状というものはタイに限るものではない。」

「タイ側の東日本大震災による募金活動は、以前から日本のシャンティ財団が貧困支援(教育支援を含む)をしてくれていたことに対する感謝の気持ちを表現する機会でもあったと、財団のアルニー事務局長は語る。"一人一人の力は微々たるものでも、沢山集まれば何か力になれるのではないか"というアルニー事務局長に、萬代氏は、"救済される喜びと同じ位、救済する喜びも知って欲しい"と、今一度、子ども達に大きな感謝の気持ちを伝えることを心にちかった。」

道徳心の高さは 必ずしも階級には比例しないこと。

受けた恩を キチンと送ること。

あと、萬代さんから教えていただいた「命てんでんこ」の考え方。

月並みな言葉では生きるヒントというのかな。

心が綺麗な状態を保つのは、他の誰のためでもなく 自分のために大事だと思うのです。

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今日は、10年目ということもあり、先日の絵本館ライブで号泣してしまった「かあさんのこもりうた」をはじめ、「ハナミズキのみち」「かぜのでんわ」その他 関連絵本を読んできた。やっぱり 涙 止まらなかった(怪しい大人)。まぁでも、人が全然いないんでね。小学生の頃からの思い出の施設だけど、穴場だ。大人になり、行間が読めるようになってからの絵本の威力は本当ヤバい。時々 ひっそり来ようと、思わず 年間パスを買いました。心の復興ってことは よく聞くのだけど、私にも何かできることはあるだろうか。

https://www.facebook.com/感謝のリレープロジェクト-240733206075594/

不器用なりに自由を求めてあがいてる女の日記

明るく、おかしく、逞しく。