悪い男
(以下はたとえ話である)
A男には、しばらくの間 ステディな彼女がいなかった。
元々 1人が好きだし、テッペンを目指すよりも自由を愛する男であった。
とはいえ 寂しい時もあるので、何気ない話しをする女友達C子というのはいて、割と熱心なラブコールを受けていたのだが、真面目で几帳面で努力家だが、若干ヤンキーでヒステリックなところがあるC子に頭を悩ませていたA男は、その存在に感謝はしつつも いつも塩対応。
「俺には夢があるし、お前とは付き合えねーよ」
とやんわり断り続けるA男。
そんなある日。
友達の紹介でA子を紹介してもらうことになったA男。
A男はA子を顔見知り程度で何となく知っていて、気になる人ではあった。
実際 1対1で話してみると、賢く、見目麗しく、ユーモアと包容力のあるA子。A男の夢も可能な限り応援してくれるという。すごく魅力的な人だった。思わずA男は思う。
「え…? 俺なんかで良いの?」
自分に見合う人なのかはわからない。だが、据え膳食わぬは男の恥。都合の良い理屈を展開し、お互いにとってキリの良い時期から、「結婚を前提にお付き合いをはじめよう」という口約束をする。A子との未来を妄想するA男…。
だが、A子と付き合い始めることを待っていたその頃、久々にB子から声をかけられ、付き合わないかと持ちかけられるA男。B子は 時々 話しをしたりする女友達であったが、今まで そんな素振りはなかった。(とはいえ、思い返せば「どうしてフリーなの?」と聞かれたことはあった。)戸惑うA男。
B子に、A子のことを説明するA男。それでも 自分との未来も考えて欲しいというB子。
悩むA男。
A男がダメなら、他の人にも声をかけてみるとB子は言う。1週間ほど放置。
「…B子には良い人 見つかったかな?」
B子に声をかけるA男。しかしB子は、まだ A男にしか声をかけていないという。焦ってる訳じゃないんだ…。いずれは落ち着きたいと思いながらも、今すぐに結婚したいとは思っていないA男。A男は、自分の自由を確保するためにもB子とも付き合うことを選択する。
そんなことは露知らぬA子。
「俺… 実はB子とも付き合うことになったんだ。それでも 大丈夫?」
A男の予期せぬ発言に、混乱するA子。ごめん、A子。俺はこんな男だ。A子は、それでも A男を見棄てないでくれるという。
A男の3足わらじの生活がはじまった。
A子とB子との付き合いを優先させるためC子とのやりとりはガツンと減らした。C子にも実情は話し、夢を応援してると言ってもらいながらも、時々来るC子からのメールは、構って系なので相変わらずだなぁと申し訳程度に返信を返しながら苦笑いしている。
B子は、割と とことん A男の都合に合わせてくれる姿勢だ。A男は このコロナにも関わらず、D子やE子やF子達と ダンスや音楽や演劇や即興パフォーマンスといったことをやろうと目論んでいる。だが、それをすると、A子との都合が合わなくなってしまう。D子、E子、F子達とのやりとりはあまりお金にならないことではある。でも 凄く、心の栄養になるのだ。
A子は、A男におめーは一体 何考えてんだ。ハッキリしてくれよ! という感じである。A子の主張は当然だ。。。自業自得ながら胸が痛んで張り裂けそうだ …俺は、一体どうしたら…。
***
というフィクションになぞらえた、この最悪なA男は、私自身である(※恋愛の話しではない)
もーーーーーーー 最悪だわ、自己嫌悪だわ!!(死)
いや、正直、そんな 何足もわらじ履けないよ。っていうか 悪い男になれるほど器用でないよ。ミスも多いし、性格も生活態度も難ありだし、何故にこんなバブル化しちゃってんだ。ありがたいけど、決断せねば。
マジで、贅沢な悩みです。
もう、謝りまくるしかない。。。
不誠実な己を謝りまくるしかない。。。
0コメント