優しい空気の話し

ここ最近、金曜日にバイトに入る時は、お昼だけ中央通りのHOTORIでほとりそばの営業の手伝い(いわゆるウェイトレス的な立ち位置)をすることがある。まかない目当てに励んでいますが、時々 思いもかけず、幸せな瞬間に度々出くわします。


今日 ステージ3明けだったからか、13時台辺りが凄く忙しくて、「どんぶり洗うの間に合わない…!」って タイミングすらあったのですが、それでも主に3回位、自分的に 胸キュンのシーンがあった。


全部 高齢のお婆ちゃん世代のお客さんだったのだけど「富山の婆ちゃん、本当に品が良いよ!!」と熱くなりました。


1回目は、お友達の女性と待ち合わせをしていた高齢の女性。

「いつも若い人達ばかりで入りづらかったんだけど、友達と待ち合わせで少し時間が空いてしまって、時間を潰したくて入ってみたのだけど、飲み物を頼むことはできますか?」

とのこと。(かわいい なぁぁぁ!勿論 OKですとも!)

そのお客さんは、ちょっと 肩身を狭そうにドリンクを飲みながら、飲み終わった後に 一旦 お会計をされないまま 小走りに外に出ていかれて、ん?あらら?と思っていたら、ほどなく 待ち合わせしていたお友達と戻ってらしたのです。
そして そのドリンクを飲まれた方の お友達の方が、

「いいのよ。私が待たせてしまったんだから、ここの会計は私が出すわ。本当に、お待たせしてごめんなさいね。」

と、ドリンクを飲まれた方の代わりに支払いをされたのである。慣れない場所で友達を待っていた お友達の女性に対する気遣い!筋が通ってて 粋だ!カッコいい!!と思ってしまった。ムネアツ…。


次は、たまたま お店の中で 家族が鉢合わせした方が、小さいテーブルだと家族なのに離れて座らなきゃいけないね、ってなっていた時に、大きいテーブルに座っていた お婆様 2人が、店側が言い出す前に、率先して 

「良いですよ。こちらお座りください。」

って 声をかけてくれたのだ。ニコニコとして 席を譲ってくれた。”すみません、ありがとうございます”と声をかけると いいのよ、当然のこと、という反応。ムネアツだった。それが2回目。


3回目は2回目と同じお婆ちゃん達で、会計して出られてからしばらくして、ふと店に帰ってこられて「メガネがないの、落し物なかったかしら…」とのこと。色々 探すも見当たらず、「もしかして意外とカバンの中にあるかも…?」とか言ったら、カバンの中から出て来て、恥ずかしい顔をされていて。席をゆずってもらったお客さん達もみんな「おー、よかった よかったです!」と笑顔で、なんなら拍手まで出て笑 お婆ちゃん達も お騒がせしてすみません~ と照れ照れしながら、安心して 嬉しそうにして帰って いかれたという…。


地味に 胸熱でした。富山のばーちゃん、皆 優しいわぁ。その心根の優しさって、宝物だよって すごく 温かい気持ちになりました。優しい空気の中でご飯を食べられる場所、っていいよね。


提供されている商品それ自体の美味しさを味わいに行くのもあるけど、その場の空気も含めてを買いに行く、っていうのは 大学時代に1人飲みにハマった時、既にそういう 店の選び方はしていた。意外と そういう「ちゃんと息ができる場所や時間」って、ありそうでないんだ。


良い一日だったわ…(思い出し浸り…)

不器用なりに自由を求めてあがいてる女の日記

明るく、おかしく、逞しく。