実家
祖母はまた転んだらしく、右目の辺りを青くしているが どこで転んだかわからないらしい。でも大好きな自分の顔をコンパクトでもって飽きずにずっと眺めておる。そして、自分が受け取ったものの誰からもらったかわからない どら焼きを食べ(誰がくれたか母が把握した後 食べてよい許可がおりる)、みんなに強制配布。
母はそんな祖母に嫌味を言いながら、課題の小物作り(仕事をしていた頃に趣味で通っていた裁縫教室での課題キットが取り組みきれない状態で大量に溜まっており、それを作っている)をしながら 怖いのが苦手なのに見始めてしまったら辞められないの といって顔をひきつらせながら サスペンス系の韓国ドラマを見ている。
父は私の仕事や近況に関することをたずね、私が応える。母は気にしていない風で聞き耳だけ立てているが、時々 会話に入ってくる。
私は私で テレビを見ながら 「ホンソメワケベラは 自分の写真を見て”これが自分だ” と認識できる」というニュースに感動し、その話しを理科が好きな父に熱弁。父も面白がって聞いてくれるが、「どうやって顔を認識してるの?」と母が割り込んできて 「水面の反射が鏡みたいな作用をして自分の顔を認識してるんじゃないのかな、わからんjけど」 と言うと 「インチキじゃないがけ〜」 といちゃもんをつけてきたので、「お母さんと理科の実験やっても 絶対 面白くない、全部 否定されるもん」と言ったら、父が「確かに どうやって認識しとるがかの、光さしても水ん中やと どよんだりするだろうし・・・」と言って、それを拾った母が「どよむってよどむと間違えとる?ww」と言って、私の代わりに いじめられる父。。確かに父は日本語に不自由な一面があるが、母は昨夜も父の日本酒をせびって飲んでおったのに、この世は不条理なんだぜ!
弟は マイペースにシャワーを浴びており、自分がされた八つ当たり?を弟にかぶせるように「ホテルかなんかと勘違いしとるがでないがか、みんなが入る夜に入らんと こわくさいのー、その点はどう思われますか?」とインタビュー式で母に架空のマイクを向けると、母は「別に・・・」と 言って、弟の無言の擁護をしていた。
祖母は 私に「食べられ」とわたしてきたおかきを私が一向に食べないのを見て、自分で食べている。暇でダラダラしてるのに なんだか気忙しい。
0コメント