カラー(個性)
金沢21美で、池田博史さん演出の「新・三人姉妹」を観てきました。
チェーホフの三人姉妹をベースにしているが、登場人物の三人姉妹のエッセンスだけ抜き出して、性というかエロというかの味付けを濃い目に再編成したような。
約60分のダンス公演だけど、セリフ・歌ありで、音響、衣装、小道具の使い方なども 面白く、演劇的でした。演劇よりも、シーンの移り変わりが目まぐるしいので「60分あれば、結構 色々なこと できるんだな!」と思わされました。
チェーホフの三人姉妹の頭で見ていると 最初はあまりピンとこないのですが、見終わった時に、「あぁ、確かに 言われてみればそこの三人娘のあり方だけにピント絞ったら”三人姉妹” って こんな感じかも!」と腑に落ちる感があった。
出演ダンサーさんも作品全体の雰囲気(演出)も、カラー(個性)がしっかりと立っていて、いいな!って思いました。私のカラーって何だろう。バンドをしていた時も、音を聞くだけで あ、この音は誰のギターだ、ドラムだ、みたい人はいた。演劇でも、演技や演出において「あ、これは あの人のだよ。」ってわかる位の個性、というか、カラーが出せるようになるまで演劇を続けたいな。
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ちなみにマチネとソワレの間に時間があったので周辺散策して、金沢能楽美術館なるところに寄りました。世阿弥の風姿花伝が紹介されてて、刺さる言葉が沢山あったので、これは読んでおかんなんやろと思いました。本当、刺さる。深く同意しながらえぐられる感じ。。
能面は、深井というのが 印象に残りました。なんかいい!熟女趣味の男の気持ちがわからんでもないかもしれない。演目でいうと修羅能というのをいつか見てみたいと思った。巷では所謂 転生モノが流行してるけど、自分が死んだ後の世界の話をやるって発想 昔からあったんやな。気になるからいつか見たい。
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