役との距離

今週末に発表を控える高校生達に、今 するんかい!ってアドバイスをケチョンケチョンにやりながら、高校時代の顧問(恩師)に自分を重ねていた。(別に真似してるわけではない)

彼は大体 校内公演の本番前1週間〜3日前位にやってきては、「確かにな、、でも今それ言うすか?(対応しきれる自信ねー)」ってことを しゃべくり散らかし、風のように去っていった。忙しい人なので、本番直前に早足で会場に訪れては、終わってから ちょこっと感想伝えて、余計なことも特に言わずまた風のように去っていく。笑

同期の演劇部生達は「本番3日前に来てちゃぶ台返ししていくのマジで辞めてほしい。。台風一過や。。」と言っていたが、私は彼のアドバイスとそのタイミングはぶっちゃけ嫌いではなかった。早々にアドバイスをもらってしまえば 自分たちで思考することがなくなる。言われた通りにやるのが好きではないし、かといって自分達のことを完璧だと思ってるわけでもない。(と、自分が受け止めていたように受け止めてくれることを無意識に望んでいるのだろうか、鬼畜だな。私は自分の用事で、今回は本番を見に行けないのだ。=_=;)

前回と今日と、1年生が同じところでつまずいていた。自分自身と役との距離の問題。「自分だったらこんな風にならない」というのから、自分の役のセリフの読み方や動きを見失うんだが、そもそも役=自分ではない。「この役だったらこんな時どうする?」というシミュレーションを仮説 立ててやってみる、見てくれた人のよいね、イマイチだねのジャッジを受ける、からの更に良いと思われるシミュレーションをやってみる。どれも答えだけど、明らかに間違いと思われるものもある。それを互いに探り合うように 稽古をする。

社会人になってからの芝居づくりは、参加者各々の前提条件が周りと違うから、高校時代のようにはいかない。良くも悪くも今しかない時間を過ごしている彼女達が今年も眩しい。私は私で、自分のペースを早く作りたい。

不器用なりに自由を求めてあがいてる女の日記

明るく、おかしく、逞しく。